熊本県玉名郡南関町の大林歯科診療所は入れ歯からインプラントや審美歯科・矯正歯科をはじめ、
噛み合わせ及び顎関節症、小児歯科、歯科検診、歯周病治療まで診療に取り組んでおります。

怖い歯周病連鎖

歯周病とは

歯周病(ししゅうびょう)とは、歯周組織に発生する疾患の総称です。

歯垢が主要な原因の一つである疾患が多いですが、単に歯垢のみでなく、多くの複合的要因によって発生します。歯周病のうち、歯肉に限局した炎症が起こる病気を歯肉炎(しにくえん)、他の歯周組織にまで炎症が起こっている物を歯周炎(ししゅうえん)といい、これらが二大疾患となっています。

最近の研究では体の免疫が下がると、歯周病菌が全身を巡りあらゆる病気の引き金になっていると報告されています。

<健康な歯肉>

きれいなピンク色  引き締まっている  血や膿が出ない

<歯周病の歯肉>

赤い色をしている  腫れてむくんでいる  血や膿が出る

歯周病チェック(和泉教授の講演資料から)

歯ぐきがむずむずしてかゆい
歯ぐきが浮いた感じがして腫れぼったい
冷たいものがしみる
歯を磨くと歯ぐきから出血する
朝起きたとき口の中がネバネバして不快である
歯ぐきを押すと血やうみが出る
口臭を指摘された(自分で口臭があると感じる)
歯ぐきの色が赤黒い、歯ぐきが腫れている
歯と歯の間に食べ物がはさまりやすい
歯を押すとぐらぐらする
歯ぐきが下がり、歯が長くなった感じがする
このごろ、歯並びが変わったような気がする

<結果>

0-2個 ・・・ 健康

3-4個 ・・・ 歯周病の可能性あり

5個以上・・・ 歯周病

選んだ中にの三つが該当 重度の歯周病

歯周病が全身に及ぼす影響

歯周病菌が血液中に入り、全身に運ばれる!

歯周病で炎症を起こした歯肉には多数の細菌が接しています

歯周病菌が炎症を起こした歯肉の中に入り込む

細菌や細菌の成分が血液中に流れ込み、血管を通って全身に運ばれ、何らかの病気を引き起こします

中等度以上の歯周病の人のポケットの口腔全体の表面積は手のひらと同じぐらい(75㎝2)

あらゆる病気の引き金に・・・

動脈硬化 呼吸器疾患 早期低体重児出産 心臓病 糖尿病

歯周病も生活習慣病

ゆっくりしたスピードで、長い時間をかけて歯周病は進行していきます。
また食事・間食・歯ブラシ・ストレス・喫煙などさまざまな生活習慣と深くかかわっており、一朝一夕には治りません。失われた骨は自然治癒的に回復することはなく、継続的なメインテナンスが重要となります。

糖尿病と歯周病

糖尿病と歯周病の悪循環

糖尿病で血糖のコントロールがうまくいっていない患者さんは、細菌に対する抵抗力の低下や血液の循環が悪いために歯周病が悪化しやすくなります。

反対に歯周病が悪化すると、血糖値を下げる作用のあるインスリンの働きを悪くする物質が体内に増えて糖尿病の血糖コントロールがうまくいかなくなる、という悪循環が生じます。

ですから、糖尿病患者さんで歯周病を患っている場合は、両者を並行して治療して「好循環」を作り出すことが大切になります。

糖尿病が歯周病に及ぼす影響

糖尿病に罹っている人は、糖尿病でない人と比べて歯周病に罹りやすい。

糖尿病に罹っている人は、糖尿病でない人と比べて歯周病がより進行しやすい。

血糖コントロールが悪いと、歯周病が進行するリスクが高まる。

歯周治療が糖尿病に及ぼす影響

糖尿病に罹っていて進行した歯周病もある人が歯周病の治療をしないで放置すると、血糖のコントロールが悪化する。

糖尿病に罹っていて歯周病もある人に歯周病の治療をすると、歯周病が治っていくと共にインスリン抵抗性が減少し、血糖のコントロールも改善する

糖尿病患者の歯科治療(口の中の特徴)

創傷治癒の遅延と易感染性
→血糖値のコントロールとともに、プラークコントロールによって口の中の感染を防ぐことも重要。

唾液分泌量の低下
→むし歯や歯周病になりやすので、プラークコントロールと定期検診が欠かせない。

歯周病が進行しやすい
→歯周病の予防と治療が重要。またメインテナンスによって長期的にいい状態を維持することも必要。

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